救急科は平成23年4月に新設された診療科です。専門領域、重症度に関わらず横断的に診療することが特色です。内科系疾患から外科系疾患まで、小児から高齢者まで診療します。なお、重症疾患や難渋する疾患については各診療科と相談しながら対応しています。
高齢者数の増加と医療の進歩による各科専門医の負担を軽減しながら、救急医療の受け入れ態勢と診療水準を向上させることを目的に、病態、年齢、重症度に関わらず横断的に診療することで、より効率的に専門診療を提供したいと考えています。こうした救急医は日本ではまだ少数ですが、米国では29,000人、英国では3,000人の救急医(emergency physician)を数えます(6th European Congress,Stockholm Sweden 2010)。幅広い診療領域をカバーする総合医と高度な治療技術や知識を持った専門医で診療の質を向上するだけでなく、医療コストのバランスをはかることも期待されます。
救急医療は次代を担う人材育成の場でもあります。医学生、初期研修医、救急救命士・救急隊員の研修にご理解ご協力をお願い申し上げます。至らぬ点がございましたら忌憚のない御意見を賜りますよう、これからもよろしくお願い申し上げます。
スタッフ紹介
医長 大江 煕
診療内容
診療実績
年 | 時間外診療(/年) | 救急車搬入件数(/年) | 入院率(%) |
---|---|---|---|
H29年度 | 12,927 | 2,380 | 18.1% |
H30年度 | 12,765 | 2,382 | 18.5% |
R元年度 | 12,936 | 2,280 | 17.2% |
R2年度 | 9,134 | 1,992 | 21.8% |
R3年度 | 9,000 | 2,211 | 20.5% |
受診される方へ
- 安全に救急を受診いただくためにも受診前にお電話をお願いします。応急手当のアドバイスや内容によっては救急車での来院をお勧めさせていただきます。
- 薬を服薬されている方は、お薬手帳など内容の分かる物を持参して下さい。
受診後に使用する薬剤や処置によっては、重複・相互作用の確認が必要な薬があるためです。 - 症状がつらい方はスタッフにお声かけ下さい。
※救急診療をしており、ドアノックのみでは気づかないことがあります。
その際は扉を開けてお声かけ下さい。 - 救急室では、来院順ではなく重症度・緊急度の高い方を優先的に診察しています。
救急車で来院されても、軽症の場合はお待ち頂くことがありますのでご了承下さい。
※院内トリアージ(緊急度判定)
一定の基準で緊急度・重症度を判定し、診療の優先性を判断する方法です。 - 投薬については原則1日分です。
週末にかかる場合は翌週までの日数分処方になります。 - 診断書は原則救急室では発行しません。
診断書希望の方は平日日中に当該科の診察を受けて頂くか、受付窓口で申請をして下さい。
地域の診療所・開業医の先生方へ
- 紹介状の有無に関わらず診療させて頂きます。
通院中の方は検査等の重複を避けるため診療情報を頂ければ幸いです。 - 紹介希望先の診療科があれば宛先にご記入頂ければ対応させて頂きます。
各診療科も検査・手術等で対応できない場合がありますので、対応可能かどうか確認されたい場合は事前にご連絡下さい。 - 地域の皆様にお役に立てるよう研鑽して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
不明な点などあれば、病院代表電話番号(0772-46-3371)より救急室までご連絡下さい。