循環器内科

 当科は日本循環器学会指定循環器研修施設(施設番号第0982号)の認定を受けており、京都府立医科大学循環器腎臓内科学教室(旧第2内科)から派遣され、循環器診療を行っております。
 検査としては心電図、心エコー、320列MDCTによる冠動脈CT検査、心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査などがあり、治療としては冠動脈インターベンション、永久ペースメーカー移植術、四肢末梢血管及び透析シャントの経皮的血管形成術を行っており、急性期から慢性期まですべての病態に対応しております。1年間の治療件数は年度ごとに多少の変動はありますが、冠動脈インターベンション100例、四肢末梢血管治療60例、ペースメーカー移植術35件です。不整脈に対するカテーテルアブレーション治療も大学からの不整脈専門医の派遣の下、年間数例程度行っております。
 丹後医療圏で発生する急性冠症候群(狭心症や急性心筋梗塞)に対して24時間体制で緊急カテーテル検査、冠動脈インターベンション治療を行っております。重症例に対しては、大動脈内バルーンポンピング(IABP)や経皮的心肺補助法(PCPS)などの補助循環装置や透析などの血液浄化療法を用いた治療も可能であり、患者さんの病態に合わせて迅速な対応ができるよう心がけております。年齢制限やその他の条件はありますが、原因不明の心肺停止患者においても経皮的心肺補助法(PCPS)や低体温療法を併用し治療を行っております。
 10万人の丹後医療圏の循環器医療を支えるべく日々努力しておりますので、疑診例、診断困難例を含め、多くの症例をご紹介いただき、共に学び考えながら、患者さんに良質の医療を提供していければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

  

検査実績・手術実績

 

  心臓超音波検査(心エコー)、心筋シンチ検査、冠動脈造影CT、心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション(風船、ステント療法)、下肢動脈やシャント血管などの末梢血管のカテーテル治療、ペースメーカー植え込み術、静脈フィルター留置など行っております。

 

 

H21

H22

H23

H24 H25

心エコー

1675

1375

2007

2173 1330

心筋シンチ

274

218

256

256 316

冠動脈CT

90

192 118

心臓カテーテル検査

428

329

258

266 307

緊急カテーテル検査

38

40

26

50 60

冠動脈インターベンション

127

87

80

110 140

末梢血管カテーテル治療

32

39

54

60 74

ペースメーカー留置術

24

27

38

32 35
 

 特色

 
 心臓カテーテルは、可能な限り治療直後から歩行が可能な手首からの検査を行っています。またカテーテル、ペースメーカーの植え込み、透析導入などの入院ではクリニカルパスの導入により、患者さんに分かりやすく、質の高い提供できるよう心がけています。同時に、京都府で最も高齢化率の高い地域を担っていることもあり、個々の患者さんのご事情にも配慮するよう努めています。
 医療設備としては、平成20年に心臓カテーテル装置の全面的入れ替えを行い、stent boostシステムを導入し、より確実で正確なステント留置術を行うことによってその治療成績も向上しています。また平成22年には心エコー機も更新し、まだまだ普及率の低い3D経食道エコーを導入したことで、より詳細な病変の検出が可能となっています。さらに平成23年9月には320列CTを導入しました。これにより今まで当院ではできなかった冠動脈CTを撮影することができるようになりました。320列CTにより被爆率、造影剤量の低減が期待できるとともに、画質向上により、診断率も高くなっております。又、2011年5月から外来での心臓リハビリテーションを開始し、2013年には心大血管疾患リハビリテーション施設基準Ⅰを取得致しました。これにより心疾患患者さんへ一層の包括的な医療が提供できるようになりました。以上のように、ここ数年の医療設備の刷新によって、地域を担う中核病院として、都市部にも劣らない最新の設備を整えられる体制になっています。
 

透析医療

 

 14床の透析室の運営も当科で行い、50名の定期外来維持透析を行っています。新規透析導入や集中治療室における緊急血液浄化療法も積極的に行っています。
 平成16年3月から中央監視システムを導入し、さらに平成17年3月からは電子カルテとも連携させております。
 平成23年度は17名の新規導入患者があり、他の病院からの透析導入依頼も引き受けております。平均ベッド稼働率は、月曜日から土曜日まで週6日で午前・午後の完全2クールで、のべ週168床とすると82.8%でした。地域の透析施設とも綿密に連携をとりながら、新規導入および緊急透析もできる体制をとっております。

 

救急医療

 
 当院には丹後医療圏で発生する毎年約40例の心筋梗塞患者が搬入されてきており、24時間体制で、適応症例の全例に迅速な緊急カテーテル検査とステント治療で対応できています。また、臨床工学士の増員に伴って、経皮的心肺補助装置(PCPS)の積極的使用を試みており、心肺停止症例でも救命の可能性があれば緊急で対応を行っております。
 また、京都市内の心臓血管外科との連携により、緊急手術の必要な患者さんの救命に10年以上にわたるヘリコプター搬送の実績を有しています。

 

以上の様にスタッフ一同、循環器診療を中心に包括的医療を行い患者さんに満足していただけるよう心がけております。